「切り取り」してもうまくいかない
50歳を過ぎてゴルフを始め、途中身体を痛めて休んだ時期もありましたが、最近特にハマっています。しかし、まったく上手くなりません。自分で思い描いた理想通りに身体が反応してくれくれないのです。ゆえに理想のスイングを求めて、今日も練習場に通うのです。
理想のスイングを習得するために参考にしているのは、主にYou Tubeとコンビニで売っているゴルフ本です。動画や記事を観てヒントを見つけては練習場で練習するのですが、やってみる→できない→元に戻す→ヒントを得る→やってみる→できない→元に戻すという堂々巡りが続いています。
よくよく考えれば、それは当たり前といえば当たり前。なぜなら、動画や雑誌で観るのはゴルフ理論の一部分。それだけを切り取って練習したところで、すぐにうまくいくことはありません。まして、一人のプロをとことん真似て練習するわけではなく、いろんなプロのいいとこ取りをしようというのですから、所詮無理があるのです。プロの全体の理論をしっかりわかって練習するのとは訳が違います。
勉強も然り。
知識の一部分(まとめ部分)だけを切り取って覚えたところで、それを活用できるようにはなりません。基礎からの過程を理解してまとめを覚えるのと上っ面だけ覚えるのとでは理解の深度が違いますので、活用できるレベルに大きな差が出てきます(そもそも活用できないかもしれません)。
新年度を迎え、学校の授業がスタートしますが、先生が黒板に書く板書はまとめです。それだけをノートに書いて勉強した気になってはいけません。そこに至る考え方・留意点などをノートの端にでもしっかり記入しながら授業を受けてください。常に問いかけながら授業を受けてください。
そして、授業が終わった後や寝る前、風呂に入っている時など、想起法(学習したことを思い出すことで記憶に刷り込む方法)を使って理解を深めてください。もちろん、まとめだけを思い出すのではなく、過程や自分の疑問もしっかり思い出しておいてください。
学校の授業進度が遅いからといってボーッとしていてはいけません。もう新学年は始まっているのです。
こんなことを練習場帰りに考えながら、帰ってきてまたYou Tubeを観てしまいました。