当たり前の努力ができる自分になる!明青学院 塾長ブログ

久喜市で成績アップを目指すならココ!明青学院は中学生対象の高校受験専門塾です。塾での日常の出来事や勉強についてなどを「人に伝える」練習として綴っています。

「どこまで教える」のが正解なのだろう?

 塾の先生にとって、学習内容を「どのレベルまで教えるか?」は大きな問題点でしょう。
 
 教科書には基礎から力をつけよう的な応用レベルまで記載されていますし、受け手の現段階での学力を考慮する必要もあるでしょう。また、公立受験なのか私立上位校受験なのかによって、あるいは指導対効果を考えると指導のレベルは変えざるを得ないと思っていることでしょう。
 
 現段階で偏差値60以上の生徒は、学校選択問題を受験する可能性が高いわけです。すると私立高校の受験レベルも必然的に決まってきます。それに対応するためには、教科書内容から始まって私立難関校の出題レベルまで教えるのは当たり前ですから、何も悩む必要はありません。
 
 悩むのは偏差値50台・40台の生徒たちに、どのレベルまで教えるかということだと思います。
 
 言葉が的確がどうかはわかりませんが、学校の先生は教科書の内容は教えなければなりません。しかし、全員をできるようにする必要はありません。というか、できません。もちろん全力で全員に理解させ、できるようにしようと努力されているはずですが、残念ながら時間と労力には限りがありますので、「教えた」という事実を持ってその単元を通り過ぎなければなりません。
 
 逆に塾の先生は「教えたことはできるようにする」というのが前提です。できるようにしなければ実力がつき成績がアップしません。成績が上がらなければ、塾の信用問題になりますし、それは経営に直接関わってきます。「教えた」という事実だけで成績が上がることはありません。ですから、コース分けをして学力に見合った内容のみを教えてできるようにしていくか、全員に同じ内容を教えて、教えた後に根気よくフォローしていくかのどちらかを選択していかなけれならないのです。 
 
 今まで当塾では現段階の学力に関係なく、全員に同じ内容を教えてきました。しかし、指導力不足と言われればそれまでなのですが、何度も繰り返し教えてその場では理解させ、できるようになったと思っても、その効果は長続きしないことが多く、最終的には入試で問われる部分のみを重要視して、その他の付随する内容に関しては不問にする指導しか出来ませんでした。つまり得点を取るための指導しか出来なかったということです。
 
 教える立場としては、教科としての面白みを伝えることができているだろうか、少しでも興味を持ってもらい、今は苦手かもしれないが高校へ行って楽しいと思える教科にしたいという想いはあるものの、実際は時間が待ってくれていませんでした。
 
 たどり着いた結論は、指導すべき内容は全て(私立上位校に対応できるレベル)教えるということです。何も変わっていないじゃないか?というツッコミが入りそうですが、何も変えていません。変えたのは、塾の授業という限られた時間内に全て教えるのではなく、家庭という自由に使える時間の中でiPadを使った映像授業を自分が納得するまで視聴する形に変えたのです。
 
 つまり、教えるという考え方から、自分で吸収してもらうという考え方に変え、指導すべき内容を全て網羅することにしたのです。
 
 生徒はどこで伸びてくるかわかりません。どこで知識が繋がるかもわかりません。ですから、今の学力に合わせて指導するのではなく、とりあえず全部教え教える必要があります。理解できない部分・消化できない部分は、捨ててもいいのかな?とも思いますが、とりあえず全部教えてノートには残しておきます。そして、彼らが学習内容を消化するまで付き合います。
  
 さらに「理解できないからやらなくていい」というハードルを作ってしまうと、どんどんハードルが低くなってしまいます。なんとかして分かろう、分かろうと努力しよう、そのための行動をしよう、そんな考え方を持てるようにしていかないと前進はできませんから。
 
 いろいろと書いてきましたが、入試直前になると得点構成を考えて、入試問題の取捨選択を個人別に伝えます。そのとき「〇〇君は、この問題はやらなくていいから」と言われて、彼はどんな思いでその言葉を聞いていたのだろう?と今更ながら初めて思った。
 
 そんなことも気づかずに、どのように感じているかも考えずに、子供たちと接してきた自分をとても愚かに感じています。